場合の数と確率の問題
1 個のさいころを 5 回続けて投げ、出た目を順に とする。積 が の倍数になる確率を求めよ。
ヒント
行き詰まったら、上から順に 1 つずつ開いてください。
ヒント 1
と素因数分解し、「60 の倍数でない」という余事象を 3 つの事象の和事象として表してみよう。
ヒント 2
事象 :素因数 が 1 個以下、: の倍数でない、: の倍数でない、とおいて包除原理 を使う。素因数 が 1 個以下とは「 が出ず、 が合わせて高々 1 回」のことである。
ヒント 3
、、 となる。残りの共通部分 、、、 も、使える目の集合を決めてから同じように数えよう。
答えと解説
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解説を読む
なので、積が の倍数になるのは、次の 3 条件がすべて成り立つときである。
- 積に含まれる素因数 の個数が 以上
- 積が の倍数
- 積が の倍数
そこで、それぞれの否定を事象として
- :積に含まれる素因数 の個数が 以下
- :積が の倍数でない( と が一度も出ない)
- :積が の倍数でない( が一度も出ない)
とおく。求める確率は である。目の出方は全部で 通りあり、これらは同様に確からしい。
各目に含まれる素因数 の個数は、 が 個、 が 個、 が 個である。したがって、素因数 の個数が 以下になるのは、「 が出ず、 または が出る回数が 回以下」のときである。
****
- すべて奇数のとき: 通り
- または がちょうど 1 回で、残りが奇数のとき: 通り
よって である。
****:目は から出るので である。
****:目は から出るので である。
****:目は から出て、 は出ず、 は高々 1 回である。
- すべて のとき: 通り
- がちょうど 1 回で、残りが のとき: 通り
よって である。
****:目は から出て、 は出ず、 は合わせて高々 1 回である。
- すべて のとき: 通り
- または がちょうど 1 回で、残りが のとき: 通り
よって である。
****:目は から出るので である。
****:目は から出て、 は出ず、 は高々 1 回である。
- すべて のとき: 通り
- がちょうど 1 回のとき: 通り
よって である。
包除原理より
となる。したがって、積が の倍数になる目の出方は
である。、 より、これ以上約分できない。
よって、求める確率は
である。
別解
なので、積が60の倍数になる条件は次の3つを同時に満たすことである。
A: 5の目が少なくとも1回出る。
B: 3または6の目が少なくとも1回出る。
C: 積に含まれる因数2の個数が2以上(2の目と6の目は因数2を1個、4の目は2個もつ)。
全事象は 通り。余事象の和事象 を包除原理で数える。
: 5を使わない列。。
: 3,6を使わない列(目は1,2,4,5)。。
: 因数2が0個または1個の列。4は使えない。因数2が0個の目は1,3,5の3種、1個の目は2,6の2種。全部が因数2なしの列は 、ちょうど1つが2か6の列は 。合計1053。
: 目は1,2,4。。
: 目は1,2,3,6(4は不可)で、因数2なしが1,3、因数2を1個もつのが2,6。。
: 目は1,2,4,5で、4は不可。因数2なしが1,5、因数2を1個もつのが2。。
: 目は1,2,4で、4は不可。。
和事象は 。
よって条件を満たす列は 通りで、確率は 。
は奇数で各桁の和が10なので3の倍数でなく、 と互いに素。したがってこれ以上約分できない。